お客様への接し方

お客様との接し方

タクシードライバー初日に銀座のホステスさんに教えて頂いたこと

タクシードライバー初日に教えて頂いた事は今でもハッキリと覚えております。丁度30年程前のこと、まだナビが無かった頃です。銀座7丁目あたりでしたか若いホステスさんがご乗車なさいまして、「運転手さんこの先チョット行って左に入って昭和通りに入りたいんだけど分かる!」って仰るので初日で緊張していたせいか「お客様、大変申し訳ありませんが、私今日がタクシー運転手初日でして、この当たりも詳しくないので、案内して頂けないでしょうか!」と言いますと「へー!初日なの!じゃいいワ!言うとうり行って!」かしこまりました!と言って車をスタート致しまして、50m位進みますと「ァ!そこを左に曲がってみて!」と仰るので左に曲がってみると突き当たりになってしまい広い通りには出れません。

お客様こちらは行き止まりです。と言いますと「えー!どオーゆうこと!昭和通りに出れないの!じゃーなんで曲がったの!」って仰るので「お客様が曲がれって仰るのでまがしました!」と言いますと「何よ!私のせい!お客が悪いって言うの!急いでるのよ!キンセン(近代化センターの略)に言うわよ!」「どうすんのよ!いそがしいのよ!」お客様この先は左に曲がって行くしかないのですが・・」と言いますと「何よ!また戻るの!」「いいワ、ここで降りる!」かしこまりまして料金は○○円です。と申しますと「何言ってんの、道もわかんないのに金とんの!」と仰るのでご乗車なさったので料金を頂くことになっております。と言いますと「目的地に着いていないのに金取るの!」・・・・等々散々言われて「もういいわ!これね!会社は!キンセンに電話するからね!」と仰って会社の苦情受け付けハガキを取って降りて行かれました。この後会社に電話をしてきて、近センにも電話をされて近センに呼ばれて始末書を書かされた思い出があります。

これが私のタクシードライバーとしての初日でした。

これによって私は銀座には近寄らない様にしました。

ここでこちらのホステスさんが悪い人かと言うと私は、今ではそうとは思っておりません。

やはり、私の言葉使いや対応能力の不足だったと考えております。

銀座を走らせる以上、お乗りになる前に「ご乗車有難うございます。」「ドアを閉めさせて頂きます。」「恐れ入りますが、初日にてお客様にご迷惑をお掛けします」「どうぞ、不慣れな場所ですので案内をして頂けますでしょうか」などの丁寧な対応が抜けていたと思います。

それだけ初心者のドライバーに対しても高いレベルでの対応を銀座は要求しているのです。

 

 

ABOUT ME
宗像 保男
鹿児島県生まれ、炭鉱夫だった父が神奈川県川崎市の工場に転勤になったので4才の私は家族と共に川崎市登戸に引越して来ました。 その後小学校5年の時に品川の社宅に転居します。 中学・高校は品川区でしたが高校2年生の時に父が相模原市に一戸建を購入したので家族と相模大野に引越します。 相模大野から品川の高校を卒業するまで1時間電車通学をしました。 その後高校を卒業すると相模原の建設機械製造会社に入社しましたが、5年後に不動産の営業マンに転職しました。 営業の仕事は時間が不規則で、しかも業者との仕事の付き合いで暴飲暴食により体調を壊して入院してしまいます。 退院後に約8年務めた不動産会社を退社してしまい、悩んでいる時にタクシードライバーをしていた高校時代の友人に誘われてタクシー業界に入りました。 日の丸交通に約10年お世話になり個人タクシーの試験を受けられる資格が整ったので、試験を受け合格しました。